JQGDPの四半期別経済成長率(製造業・非製造業)
・2022年第4四半期におけるJQGDP(1次予測)は、実質GDP成長率-2.39%、名目GDP成長率2.99%(前期比年率換算、季節調整済)。
・Q4はQ3から経済成長の減退がみられ、主に製造業の寄与度が大幅に減少。
JQGDPとJSNA四半期速報との比較
・前期比(年率換算成長率)では、2022Q3でJQGDPは3.15%、JSNAは-0.82%と大きく乖離したため(両者の比較図は
JQGDP_2022Q3参照)、
2022Q4のJQGDP(1次予測)では-2.39%だが、JSNAではプラス成長となる見込み(むしろ2022Q4では前年同期比での比較が望ましい)。
前期比
前年同期比
JQGDPとは?
JQGDP(日本の四半期GDP予測)は、その「1次予測」として
内閣府経済社会総合研究所(ESRI)による四半期速報(1次速報)公表の二週間ほど前に、
その「2次予測」としてESRIの四半期速報(2次速報)公表の一週間ほど前に公開されます。
JQGDPは産業別の生産側からのアプローチによることが大きな特徴であり、(ダブルデフレーションによる)産業別付加価値価格指数とともに推計され、実質GDPは36産業別推計値からの連鎖ラスパイレス指数による集計値として求められます。
JQGDPの開発は、エネルギーコスト変化の把握に注力した
ECM(エネルギーコスト・モニタリング)と平行して実施され、2022年Q1推計値の公表(2022年4月)から開始しています。
月次GDP推計はよりチャレンジングな課題ではありますが、
JMGDP(月次GDP推計)として公表しています。
JSNA四半期速報との比較から、しばらくはJQGDPにおけるフレームワークも改訂されていきますので、参考値としてご理解ください。